A 馬場状態、タイムの見極め(高速、中速、低速)
東京競馬場で1番大切なことは
その開催がどれだけの馬場状態であるか。
速い時計が出るのか、中間なのか、低速なのか。
基本的に開催前半、春開催、秋開催序盤は
馬場状態が良好でタイムが速くなりやすい。
その傾向を確認して
過去の馬場傾向での好走歴を見て
出走馬が馬場に合うかで大方の取捨選択ができる。
B 内外どちらが伸びるか、フラットか
基本的に2000mまでの距離は
ある程度出走頭数が揃うと
枠で内外のポジションが決まる。
例外も大いにあるが
1400m、1600mはこれが顕著。
外が伸びる馬場では内枠不利だし
内伸びの馬場では外枠は不利になることが多い。
C 走法の重要性
良馬場に限るが、起伏がそれほど激しくないコースで
直線も長い東京競馬場では
1歩が大きい馬が非常に有利になる。
大跳びの馬を中距離以上では狙いたい所。
D クラス別考え方
2歳戦、未勝利戦、1勝クラスなどは特に
道中緩い流れが刻まれ直線ヨーイドン。
この傾向が強い場合が多い。
その場合に求められるのは 先行力
そしてなんと言っても瞬発力、直線スピード。
逆にクラスが上がると
道中もラップが刻まれる為
速い時計への対応が非常に鍵になる。
=距離別解説=
✅1400m 〜レコード 1分19秒4〜
⏳高速馬場の目安時計⏳
3勝クラス以上=1分19秒台後半〜1分20秒台前半
東京競馬場芝で荒れる条件と言ったらこの距離。
特に多頭数、上級クラスでは荒れやすい。
BOX、1軸広め流しなどが馬券ではおすすめ。
速い馬場では1分20秒台の走破も求められる。
✅1600m 〜レコード 1分30秒5〜
⏳高速馬場の目安時計⏳
未勝利〜2勝クラス=1分33秒台
3勝〜OP、重賞 =1分31秒台後半〜32秒台
安田記念、VM =1分30秒台〜31秒台後半
東京競馬場で重賞、G1など多く施行される距離。
向正面=約540m
コーナー=約535m
直線=約525m
と直線を走る長さが非常に長い。
そのためマイル距離で求められる能力は
先行力に加え瞬発力が非常に重要になる。
ダイワメジャー、ディープ、ロードカナロア
ここらが速い馬場では狙い目だが
ディープにもズブいタイプや
タイムがかかる時に好走するタイプもいるので
その馬固有の持ち味を常に意識すること。
外差しになると直線が長いこともあり
先行馬には不利で一気に差し馬の台頭が見られる。
✅1800m 〜レコード 1分44秒2〜
⏳高速馬場目安時計⏳
3勝クラス以上=1分44秒台後半〜45秒台前半
スタートは2角付近のポケットから。
スタートしてから直ぐにコーナーへ入る為
外枠の逃げ馬は前半脚を使わなければならない。
内枠がロスなく競馬ができることが多い。
毎日王冠や3勝クラスなど
隠れてはいるが面白い番組が多いコース。
基本的な考え方は
馬場の良いコンディションの時はマイラー重視。
時計がかかり始めたら2000mの距離での好走馬重視。
あくまで端的な考え方。
未勝利や下級条件など(大体2勝クラスまで)は
道中の流れが落ち着き瞬発力に比重がかかる。
逆に上級条件では終始速いラップが刻まれ
スピードの持続力と速いタイムへの適性が求められる
これも1つの特徴か。
✅2000m 〜レコード 1分56秒1〜
⏳高速馬場目安時計⏳
3勝クラス=1分58秒台前半
トーセンジョーダンが作ったレコード
1分56秒1は今でも破られない超時計。
スタート後100m進んで一気に左に曲がり
向正面に合流するポケットスタート。
多頭数や外で出負けすると基本的に後方から。
距離が1F伸びる点以外は
基本的に1800mと同じ考え方で
速い馬場ならば遅い時計のみの馬は狙えない。
速い時計は3勝クラスが
参考に1番考えやすく
ジャックドールなどの強い馬は
冬場でも1分57秒台で駆け抜けることも。
✅2400m 〜レコード 2分20秒6〜
⏳高速馬場目安時計⏳
〜この距離からの判別はしない〜
東京優駿、優駿牝馬、ジャパンカップ
3つのS級G1が行われる
東京競馬場の王道コースの1つ。
多頭数の場合は内枠が非常に有利で
大外枠は距離ロスが大きく
不利になる場合が非常に多い。
瞬発力にある程度のスタミナ。
ハーツクライ産駒には要注意。